【広告に頼らない美容医療】本当に価値ある施術を届けるために

近年は美容クリニックの広告を目にすることは珍しくありません。
インターネット上には「この施術が〇〇円!」という目を引く広告が溢れ、電車や雑誌でも華やかなビフォーアフターの写真が並んでいます。
広告を活用すれば、集患に困ることはないでしょうし、広告を使うこと自体を否定するつもりはありません

しかし、当院はあえて広告を使わないという選択をしています。

経済的な余裕が無いというのが大きな理由ですが、それ以外にも理由がありますので呟きたいと思います。時間を持て余している方がおられましたら、是非読んでくださいませ。


インタビュアー山田

今回は、広告を使わないことで患者さんにどのようなメリットがあるのか、美容医療の本質とは何かについて、トータルスキンクリニックの院長にお話を伺いました。
インタビューは私、山田が担当します。どうぞよろしくお願いします。

POINT

  • 美容クリニックの広告費は高額であり、最終的に患者さんの施術費用に影響する。
  • トータルスキンクリニックは広告に頼らず、施術の質向上に資金を投資することを選択。
  • 口コミや紹介を通じて患者さんが集まることが、信頼の証である。
  • 広告を使わないことで、本当に必要とされる医療の提供に集中できる。
  • 美容医療で毎日をちょっと心地よく」というコンセプトを大切にしている。

美容クリニックの広告を目にする機会は多いですね。
トータルスキンクリニックさんではなぜ広告を出さない選択をされたのですか?

私が以前、大手美容クリニックに所属していたときの話です。

ある日、マーケティング担当者から「埋没法(二重の手術)の患者さんを一人呼ぶのに3万円以上、医療脱毛の患者さんを一人呼ぶのに1万円以上かかっている」と聞きました。その金額に驚きました。

広告費はクリニックにとって必要経費ですが、その負担は最終的に患者さんに跳ね返ります。
広告を出せば出すほど集患はしやすくなりますが、その分、施術費用を上げざるを得ません。

高額な広告費を回収するために、不必要なオプションを勧めたり、より利益率の高い施術を推奨したりするケースもあると聞きます。
これは、決して患者さんのためではなく、クリニックの利益のためになってしまうこともあるのです。

広告には莫大な費用がかかり、そのコストは最終的に患者さんの負担となる。

広告を使わないことで、どのような点に注力されていますか?

当院は、他院様のように潤沢な資金があるわけではありません。
しかし、だからこそ患者さんのためにお金を使うべきだと考えています。
限られた資金を、広告費ではなく施術の質向上に投資することで、より良い医療を提供できると信じています。

例えば、最新の医療機器を導入することや、施術後のケアを充実させること。
経験豊富なスタッフを揃え、患者さん一人ひとりに寄り添う診療をすること。
これらは広告ではなく、実際の医療の質そのものを向上させるための投資です。

限られた資金を広告ではなく、施術や医療の質向上に投資する。

広告を使わずに患者さんが来院される理由は何でしょうか?

私が美容医療の道に進んだのは、美容医療を通じて患者さんの人生をより良くするお手伝いをしたいと思ったからです。
派手な広告で一時的に多くの患者さんを集めるよりも、信頼関係を築き、一人ひとりの患者さんに本当に必要な施術を提供することを大切にしています。

実際、当院に来てくださる患者さんの多くは、おかげさまで口コミやご紹介によるものです。

友人がここで施術を受けて、とても満足していたから
親身になってくれると聞いたから」といった言葉をいただくたびに、広告に頼らなくても、誠実な医療を提供し続ければ患者さんは来てくださるのだと実感します。

口コミや紹介によって、広告なしでも患者さんが自然と集まる。

広告に頼らないことで得られた気づきはありますか?

ある日、長年美容医療に興味があったものの、一歩踏み出せなかったという患者さんが来院されました。

広告ばかり見ていると、何が本当に良いのか分からなくて」と不安そうに話されていました。
しかし、施術を受けた後、「もっと早く来ればよかった」と笑顔で帰られる姿を見て、私たちの選択が間違っていなかったと確信しました。

広告で患者さんが集まることに慣れてしまうと、本当に良い施術を提供し、リピートしてもらい、紹介してもらえるような医療を提供しようという努力が失われるのではないか。
その不安が、私が広告を使わない選択をした理由のひとつでもあります。

広告に頼らずとも、誠実な医療を提供することで信頼が築ける。

広告を出しているクリニックに対して、どう感じていますか?

正直に言うと、広告にお金を使えるクリニックをうらやましく思ったこともあります。
広告を使えば知名度も上がり、ブランディングもしやすく、経営的には圧倒的に有利です。楽に稼げるかもしれません。

しかし、今は「広告を使わない」という選択をした自分を誇りに思っています。
派手な広告ではなく、患者さんの信頼と満足を積み重ねること。それこそが、当院の強みであり、誇りです。

広告に頼らずとも、誠実な医療を提供することで信頼が築ける。

最後に、トータルスキンクリニックの理念について教えてください。

当院のコンセプトは、華やかに変身することではなく、患者さんの毎日を少しでも快適にすることです。
そのために、広告に頼らずとも、信頼できる医療を提供し続けることこそが、当院の使命だと考えています。

広告を使わないことは、短期的には不利に見えるかもしれません。
しかし、本当に必要とされる施術を提供し、患者さん一人ひとりに真摯に向き合うことで、自然と信頼が生まれ、患者さんが集まると信じています。

派手な宣伝よりも、患者様が信頼できる医療を提供し続けることが重要。