自宅でできる額のシワ予防法!おでこの横ジワを増やさない表情筋トレーニング

自宅でできる額のシワ予防法!おでこの横ジワを増やさない表情筋トレーニング

ふと鏡を見たとき、あるいは友人と撮った写真を見返したとき、額にくっきりと刻まれた横ジワを見つけてドキッとした経験はありませんか。

「前髪で隠せばいい」と諦める前に、まだできることがあります。額のシワは、単なる加齢だけが原因ではなく、日々の表情の癖や筋肉の使い方が大きく関わっています。

つまり、正しい働きかけを行えば、自宅にいながら目立たなくしたり、未来のシワを予防したりすることは十分に可能なのです。

この記事では、高価な器具を使わずに自分の手だけで実践できる、具体的かつ効果的な表情筋トレーニングの方法を、その理由とともに詳しくお伝えします。

なぜ気づかないうちに額の横ジワは深く刻まれてしまうのか?

額の横ジワが深く刻まれてしまう最大の原因は、実は「目を開けるときに眉毛を持ち上げる」という無意識の癖にあります。

本来、私たちはまぶたの筋肉を使って目を開閉すべきですが、加齢や眼精疲労などが重なると、まぶたの力が弱まり、代わりに額の筋肉を使ってしまいます。

この動きが繰り返されると、まるで形状記憶シャツのように、額の皮膚に折り目がついてしまうのです。

目を見開く動作で眉毛まで一緒に動いてしまっていませんか?

驚いたときや、遠くのものを見ようとするとき、あるいはマスカラを塗るときに、無意識に眉毛をぐっと持ち上げていないでしょうか。

この動作こそが、額にシワを寄せる直接的なスイッチになっています。額の皮膚の下には「前頭筋」という大きな筋肉があり、これが眉毛を引き上げる役割を担っています。

若い頃は皮膚に弾力があるため、眉を上げてもすぐに元の滑らかな状態に戻ります。しかし、この動作を毎日繰り返していると、皮膚のコラーゲンが劣化した部分に折り目が定着してしまうのです。

特に注意が必要なのは、人と話しているときのリアクションです。「へえ!」「そうなんだ!」と相槌を打つたびに眉を上げ下げしている人は、非常に多いものです。

この表情の癖は自分では気づきにくく、指摘されて初めてハッとするケースも少なくありません。まずは鏡の前で普段通りに目を開けてみてください。

もし、目が開くと同時に眉も動いているなら、それは額のシワ製造機が作動しているサインと言えます。

この「前頭筋を使って目を開ける」という回路を断ち切り、「眼輪筋や上眼瞼挙筋を使って目を開ける」という正しい回路に書き換えることが必要です。

頭皮の硬さが額の皮膚を重力で押し下げているという事実

額のシワというと、額そのものの問題だと思われがちですが、実は頭皮の状態と密接な関係があります。

顔の皮膚と頭皮は一枚の皮でつながっており、特に額の筋肉である前頭筋は、頭頂部の帽状腱膜を通じて、後頭部の後頭筋へとつながっています。

もし、ストレスや食いしばり、姿勢の悪さによって頭皮がガチガチに硬くなっていたらどうなるでしょうか。

硬くなった頭皮は弾力を失い、顔の皮膚を引き上げる力を失います。すると、重力に負けて額の皮膚全体がずり落ちてきてしまいます。

この「下がってきた皮膚」が目元に覆いかぶさると、目は物理的に開けにくくなります。その結果、無意識のうちにさらに強く眉を持ち上げようとしてしまい、深いシワを作る原因となるのです。

額のシワを改善するためには、額だけでなく、その後ろにある頭皮の柔軟性を取り戻すことが非常に重要です。

頭皮が柔らかく、本来の位置にしっかりと引きあがっていれば、額の皮膚もピンと張り、シワが寄りにくい土台ができあがります。

スマートフォンの使い過ぎが表情筋を衰えさせている

現代人特有の原因として見逃せないのが、スマートフォンの長時間使用です。スマホを見るとき、私たちはうつむき加減になり、視線だけを落としがちです。

この姿勢が長時間続くと、顔全体の筋肉が下方向に引っ張られるだけでなく、まばたきの回数が減り、目の周りの筋肉(眼輪筋)が著しく衰えてしまいます。

眼輪筋が衰えると、まぶたの力だけで目を開けることが困難になります。その不足分を補うために、脳は「額の筋肉を使って持ち上げろ」という指令を出してしまいます。

これを「代償動作」と呼びます。スマホを見終わって顔を上げたとき、視界がぼやけたり、目が重く感じたりするのは、目の筋肉が疲労困憊している証拠です。

デジタルデバイスとの付き合い方を見直すことは、実は高価な美容液を使うこと以上に、額のシワ予防にとって大きな意味を持つのです。

シワの原因となる日常動作のチェック

動作・習慣シワへの影響改善の方向性
マスカラの表情眉を上げ固定しシワを記憶させる顎を上げ、目線を下にして塗る
合わない眼鏡目を細める動作で眉間に力が入る適切な度数に見直し力を抜く
スマホの凝視眼精疲労でまぶたが重くなる20分に1回遠くを見て目を休める

トレーニングを始める前に整えるべき土台とはどのような状態?

いきなり筋肉を動かそうとするのは、準備運動なしに全速力で走るようなもので、かえってシワを深くするリスクがあります。

乾燥して硬くなった紙を折ればくっきりと折り目がつくように、乾燥して硬直した肌状態でトレーニングを行えば、シワは定着しやすくなってしまいます。

効果を最大化し、かつ肌への負担を最小限に抑えるためには、トレーニング前の「土台作り」が必要不可欠です。

トレーニング中の摩擦を防ぐための保湿

表情筋トレーニングでは、手で額を押さえたり、皮膚を軽く引っ張ったりする動作が含まれます。このとき、肌が乾燥していると指との摩擦が生じ、色素沈着や微細な炎症を引き起こす可能性があります。

さらに恐ろしいのは、乾燥した皮膚は柔軟性が低いため、筋肉の動きに合わせてしなやかに伸縮できず、細かいちりめんジワができやすくなることです。

トレーニング前には、必ず化粧水で水分を補給し、乳液やクリーム、あるいはフェイスオイルを使って油分を補ってください。

指が肌の上を滑らかに動く程度の「滑りの良さ」が必要です。ただし、ベタベタしすぎて指が固定できないと効果が薄れるため、適度な状態に調整することも大切です。

肌がふっくらと潤っていれば、多少の動きがあっても皮膚は元の状態に戻ろうとする復元力を発揮してくれます。

首や肩の緊張を解くことが最優先

顔の筋肉だけを単独で鍛えようとしても、首や肩が凝り固まっていると、その効果は半減してしまいます。なぜなら、顔への血流はすべて首を通って流れてくるからです。

首や肩が凝っている状態は、いわば水道のホースが踏まれて水流が弱まっているようなものです。

この状態でトレーニングをしても、筋肉に必要な酸素や栄養が届かず、老廃物も排出されにくいため、筋肉がスムーズに動きません。

また、首の後ろ側の筋肉は、頭皮を通って額の筋肉と連携しています。首が縮こまっていると、顔全体の皮膚を下へ下へと引っ張る力が働き続けます。

トレーニングを始める前に、首をゆっくりと回したり、肩を上げ下げしたりして、上半身の緊張を解きほぐしてください。血流が巡り、顔がポカポカと温まってくるのを感じてから行うのが、成功への近道です。

鏡を使って自分の癖を客観視する準備

自己流のトレーニングで最も陥りやすい罠は、「やっているつもり」になって変な場所に力を入れてしまうことです。

例えば、目の周りの筋肉を鍛えているつもりが、無意識に奥歯を噛みしめていたり、眉間にシワを寄せていたりすることはよくあります。

これでは、あるシワを消すために別のシワを作っているようなものです。トレーニングを行う際は、必ず鏡を目の前に用意してください。

できれば、顔全体が映る大きめの鏡が望ましいです。一つ一つの動作を行うたびに、「今、額に余計なシワが寄っていないか」を確認しながら進めます。

自分の顔を客観的な「観察対象」として捉え、正しいフォームで筋肉を動かせているかチェックするこの習慣こそが、最短距離で結果を出すための鍵となります。

トレーニング開始前の準備

  • 十分な保湿ケアを行い、摩擦を防いでいるか
  • 爪を整え、頭皮や肌を傷つけないようにしているか
  • 骨盤を立て、正しい姿勢をキープしているか
  • 動作中に息を止めず、深い呼吸を続けているか

眉毛を上げずに目を見開くための前頭筋トレーニング

ここからがいよいよ実践編です。額のシワをなくすための核心は、「額を動かさずに、目だけを使う」という新しい筋肉の使い方を体に覚えさせることです。

長年の癖を矯正するため、最初は難しく感じるかもしれませんが、手を添えて物理的に動きを制限すると、徐々に感覚がつかめるようになります。

手を使って額の動きを物理的にロックする方法とは?

まず、無意識に動いてしまう額の筋肉を、手のひらや指を使って強制的に動かないように固定します。これがこのトレーニングの最も重要なポイントです。

額が動こうとするのを手で「重り」のように押さえつけることで、脳に「ここは動かす場所ではない」と教え込むのです。

具体的には、両手の人差し指、中指、薬指の3本、あるいは手のひら全体を額に当てます。眉毛のすぐ上から生え際にかけて、額全体を覆うようにしっかりと密着させてください。

このとき、単に触れるだけでなく、骨に向かって垂直に圧をかけ、皮膚と筋肉が上下に動かないようにロックします。この「ロック」が甘いと、目を開けたときに眉毛が動いてしまい、シワができてしまいます。

鏡を見ながら、まばたきをしても指の下で額がピクリとも動かない状態を作ることが第一歩です。ここを徹底すると、効果の8割が決まると言っても過言ではありません。

まぶたの筋肉だけで目を見開く感覚

額を完璧にロックした状態で、目を細めたり、大きく見開いたりする動作を行います。

普段、額の力を使って目を開けている人は、このとき「目が重い」「全然開かない」と感じるはずです。それが正常な反応であり、今までいかにまぶたの筋肉をサボらせていたかの証拠でもあります。

コツは、眼球を前に突き出すようなイメージを持つ、あるいは、まぶたの裏側の筋肉を意識して垂直に引き上げることです。

最初はほんの数ミリしか目が開かなくても構いません。無理に開けようとして額の固定が外れてしまっては意味がありません。

「額はリラックス、目の奥だけが働いている」という感覚を、指先からのフィードバックを通じて探ってください。視線は正面よりやや下に向けると、額の力が抜けやすくなります。

基本の「おでこロック」トレーニング手順

手順動作のポイント注意点
1. 固定両手で額を骨に押し付ける眉毛が動かないよう強めに
2. 縮小目を細める(眩しい目)眉間にシワを寄せない
3. 拡大限界まで目を見開く顎を上げない

筋肉の記憶を書き換えるために何秒キープするのが効果的か?

一瞬だけ目を開けて終わりではなく、開いた状態でキープすることが重要です。筋肉を使った状態を維持すると、脳の神経回路が強化されるからです。

目を見開いた状態で5秒から10秒キープし、その後ゆっくりと力を抜いて目を閉じます。この「緊張」と「弛緩」のメリハリが、筋肉の質を高めます。

キープしている間も呼吸は止めないでください。息を止めると体に力が入り、首や肩が緊張してしまいます。ゆっくりと息を吐きながら目を見開き、吸いながら戻すというリズムで行うと良いでしょう。

これを1日の中で数回セット行うと、徐々に「額を使わずに目を開ける」という動作が自然に行えるようになっていきます。

頭皮の凝りをほぐすことは額の滑らかさにどう直結するのか?

「額のシワを取りたいなら頭皮を揉め」と言われるほど、頭皮マッサージは重要です。額の前頭筋は、頭頂部の膜を介して後頭部や側頭部とつながっています。

後ろから強く引っ張られていれば、前側の額もピーンと張りますが、後ろが緩んだり凝り固まって癒着したりしていると、前側の皮膚は雪崩のように落ちてきてシワとなります。

生え際の凝りをほぐすことがリフトアップの鍵

生え際(前頭筋と帽状腱膜の境目あたり)は、最も緊張が溜まりやすい場所の一つです。

指で触ってみて、頭皮が骨に張り付いているように硬く、ほとんど動かない場合は要注意です。ここが詰まっていると、額の筋肉の動きが悪くなり、シワが固定化されやすくなります。

生え際をほぐすときは、指の腹を生え際に沿って置き、小さく円を描くように動かします。皮膚をこするのではなく、皮膚とその下の筋肉ごと骨から剥がすようなイメージで動かすのがポイントです。

特に、こめかみ付近からおでこの中心に向かって、丁寧にほぐしていくと目が開きやすくなり、額への負担が減るのを実感できるはずです。

側頭筋をほぐす際の適切な力加減

耳の上にある「側頭筋」は、顔のたるみやほうれい線、そして額の横ジワにも関わる重要な筋肉です。食いしばりの癖がある人はここが非常に硬くなっています。

側頭筋が凝ると、顔の外側が下に引っ張られ、それが額全体のたるみにつながります。

力加減は「痛気持ちいい」と感じる強さがベストです。弱すぎると効果が出にくく、強すぎると筋肉の繊維を傷つけて防御反応で余計に硬くなってしまいます。

握りこぶしの第二関節を使ったり掌の付け根を使ったりして、耳の上から頭頂部に向かって引き上げるようにマッサージします。口を少し半開きにして行うと側頭筋が緩みやすくなり、より深い部分まで指が入ります。

頭皮マッサージの部位別ポイント

部位効果圧の方法
生え際額の緊張を解く指の腹でジグザグに揺らす
側頭部顔全体を引き上げる拳の関節で回し上げる
頭頂部額を引き上げる力を蘇らせる頭皮全体を大きく動かす

頭頂部と額のたるみのつながり

頭頂部には筋肉がなく、「帽状腱膜」という筋膜が広がっています。筋肉がないため自力で動かせず、血流が悪くなりやすい場所です。

この帽子のような膜が加齢とともに重力で下がり、伸びてしまうと、それにつながっている額の皮膚も一緒に下がってきてしまいます。

頭頂部をマッサージする際は、両手の指を組んで頭に乗せ、頭皮を左右前後にダイナミックに動かします。「頭皮のカツラをずらす」ような感覚です。

頭頂部が柔らかく動くようになると、額を後ろから引っ張り上げる力が復活します。これにより、額の皮膚がピンと張り、シワが目立ちにくい状態を作れるのです。

日常の癖を見直せばシワの定着を防げる

トレーニングやマッサージは1日の中で数分から数十分のことですが、それ以外の時間は圧倒的に長いです。

せっかくトレーニングでほぐしても、日常の癖でまたシワを刻んでしまっては、プラスマイナスゼロ、あるいはマイナスになってしまいます。

無意識に行っている「シワを作る行動」を見つけ出し、それをやめることこそが、最もコストパフォーマンスの良い予防法です。

会話中の表情がシワの溝を深めている

人と楽しく話しているとき、感情豊かに表現するのは素晴らしいですが、過度な「眉上げ」が習慣化している人は要注意です。

特に、驚いたときや同調するときに、眉を必要以上に高く上げる癖がある人は、そのたびに額の皮膚を折りたたんでいます。

対策としては、少し意識的に「穏やかな表情」を心がけることです。

目を見開いてリアクションする代わりに、口角を上げて微笑むことで感情を表現したり、声のトーンを変えて反応したりするなど、バリエーションを増やしましょう。

トイレに行くたびに鏡を見て、今の自分の表情がどうなっているかを確認するだけでも、無意識の癖を抑制する効果があります。

自分に合った眼鏡やコンタクトレンズの度数も大切

意外と見落としがちなのが視力の問題です。度数が合っていない眼鏡やコンタクトレンズを使っていると、ピントを合わせようとして無意識に目を細めたり、見開いたりします。

この「見ようとする努力」が、眉間のシワや額の横ジワを招きます。特に老眼が始まっている世代の方は、近くのものを見るときに眉を上げてピントを調整しようとする傾向があります。

もし最近、物が見えにくい、目が疲れやすいと感じるなら、眼科を受診して適切な度数に調整してもらうことが必要です。

適切な視界を確保することは、余計な表情筋を使わないための重要な予防策となります。

シワを定着させないための習慣チェック

  • パソコン作業中も眉間の力を抜く意識を持つ
  • 日焼け止めを額の生え際まで塗り、光老化を防ぐ
  • 締め付けの強い帽子を避け、頭皮の血流を守る
  • 入浴でリラックスし、食いしばりを防ぐ

枕の高さが睡眠中の額への負担を変える

人生の3分の1を占める睡眠時間も、シワに影響を与えます。枕が高すぎると、顎が引けて首にしわが寄るだけでなく、顔全体が下方向に圧迫されやすくなります。

逆に低すぎると、顔がむくみやすくなります。額のシワ予防の観点からは、「首のカーブに合った高さ」を選び、できるだけ「仰向け」で寝ることが推奨されます。

横向きやうつ伏せ寝は、枕や布団に顔の皮膚が押し付けられ、特定の場所に長時間圧力がかかるため、寝ジワの原因となります。

朝起きたときに額に跡がついているようなら、寝具や寝方を見直すサインかもしれません。

筋肉へのアプローチを支える美容成分

表情筋トレーニングは肌の「内側」からのアプローチですが、それを支える肌の「表面」のケアも同時に行うと、相乗効果が期待できます。

すでに刻まれてしまったシワを薄くし、新たなシワを防ぐためには、科学的に根拠のある成分を選ぶ目を持つことが大切です。

レチノールのシワへの作用

シワ改善の成分として最も有名で実績があるのが「レチノール(ビタミンA)」です。レチノールには、肌のターンオーバーを促進し、真皮層でのコラーゲンやヒアルロン酸の生成を助ける働きがあります。

これにより、肌に厚みと弾力が生まれ、内側からふっくらと持ち上がってシワが目立ちにくくなります。

ただし、レチノールは刺激を感じる場合があるため、最初は濃度の低いものから使い始め、徐々に肌を慣らしていくと良いです。

継続して使用すると、硬くなった額の皮膚が柔らかくなり、表情筋トレーニングの効果も出やすくなります。

額のシワ対策に取り入れたい主要成分

成分名主な働き使い方のヒント
レチノールコラーゲン産生、シワ改善夜の使用がおすすめ
ナイアシンアミドバリア機能改善、真皮ケア敏感肌でも使いやすい
アルジルリン表情筋の収縮を和らげる額や眉間の局所ケアに

室内でも紫外線対策が必要

「今日は外出しないから日焼け止めはいらない」と思っていませんか。実は、シワの最大の敵である紫外線A波(UVA)は、窓ガラスを通過して室内にも降り注いでいます。

UVAは肌の奥の真皮層まで到達し、肌の弾力を支えるコラーゲンやエラスチンを破壊し、変性させます。これを「光老化」と呼びます。

額は顔の中でも高い位置にあり、紫外線を浴びやすいパーツです。日焼け止めを塗る際は、生え際ギリギリまでしっかりと塗ることを忘れないでください。

紫外線ダメージを防ぐ習慣は、今のシワを悪化させないための「守りのケア」として絶対に欠かせません。

ペプチド配合クリームがコラーゲン生成を促す仕組み

「塗るボトックス」とも呼ばれる成分があることをご存じでしょうか。アルジルリンやシンエイクといったペプチド成分は、表情筋の緊張を緩和する作用があるとされています。

これらは医療用のボトックス注射ほど劇的な効果はありませんが、日々のケアで穏やかに筋肉の緊張をほぐすサポートをしてくれます。

また、コラーゲンの生成を促すタイプのペプチドも有効です。これらは肌のバリア機能を高め、乾燥による小ジワを防ぎつつ、真皮の構造を立て直す手助けをしてくれます。

トレーニング後のスキンケアに取り入れると、鍛えた筋肉の上にある皮膚を健やかに保ち、滑らかな額を目指せます。

額の滑らかさを取り戻すために必要な期間

「いつになったらシワが消えるの?」というのは、誰もが抱く疑問です。しかし、額のシワは一日でできたものではなく、長年の習慣の積み重ねでできたものです。

それを解消するためには、やはりある程度の時間と継続が必要です。即効性を求めすぎず、体の仕組みに沿って気長に取り組む心構えが、結果的に成功への近道となります。

毎日少しずつ行うのと週に一度たくさん行うのではどちらが良いか

結論から言うと、毎日少しずつ行う方が圧倒的に効果が高いです。筋肉トレーニングや癖の矯正は、「習慣化」こそが命だからです。

週に一度、1時間みっちりトレーニングをしたとしても、残りの6日間で眉を上げる癖が出てしまえば、元の木阿弥です。

それよりも、1回3分でも良いので毎日行い、脳に「額を使わずに目を開ける」という情報を送り続けることが重要です。

例えば、朝のスキンケアのついで、トイレに入ったとき、お風呂に入っているときなど、日常の動作とセットにしてしまうのがおすすめです。

「歯を磨くように」当たり前のこととして生活に組み込んでしまえば、努力している感覚なしに継続できます。

トレーニングが正しく効いているかどうかのサイン

トレーニングを続けていると、変化は少しずつ現れます。最初のサインとしては、「夕方になっても目が疲れにくくなった」といった感覚的な変化が挙げられます。

また、おでこが柔らかく動くようになったり、写真に写ったときの表情が以前より穏やかになったりすることもあるでしょう。

物理的な変化としては、細かいちりめんジワが目立たなくなり、深いシワの溝が浅くなってくるのが感じられるはずです。

肌のターンオーバーは約28日周期ですが、筋肉の質が変わるのには約3ヶ月程度かかると言われています。まずは3ヶ月、焦らずじっくりと続けてみてください。

結果がすぐに見えないときにモチベーションを保つ方法

変化は緩やかであるため、自分では気づきにくい場合があります。モチベーションを保つためのおすすめの方法は、定期的に「記録写真」を撮ることです。

同じ場所、同じ照明で、週に一度額の写真を撮っておきましょう。1ヶ月後、3ヶ月後に見返したとき、「意外と変わっているかも!」と気づければ、それが大きな自信になります。

また、完璧を目指さないことも大切です。「今日は疲れているからマッサージだけ」といったように、その日の体調に合わせてハードルを下げても構いません。

「辞めない」が何よりも重要です。未来の自分のために、今日できる小さな一歩を大切にしてください。

よくある質問

自宅でできる額のシワ予防法!おでこの横ジワを増やさない表情筋トレーニングをすると、逆にシワが増えることはありますか?

正しい方法で行わない場合、シワが増えるリスクがあります。

特に、乾燥した状態で皮膚を強く擦ったり、額の動きをロックせずに無理に目を見開いて額にシワを寄せたりする動作を繰り返すと、シワを深く刻んでしまう可能性があります。

必ず保湿を行い、鏡でフォームを確認しながら、額にシワが寄らない範囲で行いましょう。

自宅でできる額のシワ予防法!おでこの横ジワを増やさない表情筋トレーニングはどのくらいの頻度で行うべきですか?

基本的には毎日行うことを推奨します。1日1回~2回、朝のスキンケア時や夜の入浴後など、筋肉が温まっているタイミングで行うのが効果的です。

ただし、やりすぎは筋肉疲労や皮膚への負担になるため、1回の時間は3分~5分程度に留め、痛みを感じた場合は休息日を設けてください。

自宅でできる額のシワ予防法!おでこの横ジワを増やさない表情筋トレーニングで、すでに深く刻まれたシワは完全に消えますか?

真皮層まで達した深いシワを完全に「消す」のは、トレーニングだけでは難しい場合があります。

しかし、トレーニングによって筋肉の土台を整え、皮膚の柔軟性を取り戻すと、シワを「薄く目立たなくする」ことは十分に可能です。

また、これ以上深くしないための予防効果は非常に高いため、諦めずに続ける価値は十分にあります。

自宅でできる額のシワ予防法!おでこの横ジワを増やさない表情筋トレーニングを行う際、マッサージオイルやクリームは必須ですか?

はい、必須です。何もつけずに行うと、指と肌の間で摩擦が起こり、角質層を傷つけたり、色素沈着の原因になったりします。

また、皮膚が引っ張られることでたるみの原因にもなりかねません。

必ず滑りの良いフェイスオイルや乳液、クリームをたっぷりと塗布し、指がスムーズに動く状態でトレーニングを行ってください。

自宅でできる額のシワ予防法!おでこの横ジワを増やさない表情筋トレーニングの効果を高めるために、併用すると良い美容機器はありますか?

頭皮用のマッサージ機(ヘッドスパ機器)や、EMS機能がついた美顔器は、手では届きにくい深層筋への働きかけや、効率的な凝りの解消に役立ちます。

特に頭皮が硬い方は、ヘッドスパ機器を併用すると頭皮全体が緩みやすくなり、額のトレーニング効果が出やすくなります。

ただし、あくまで補助的なものとして考え、基本の「おでこロック」などの自力トレーニングをメインにすると良いでしょう。

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この記事を書いた人 Wrote this article

分山博文

分山博文 トータルスキンクリニック院長

2007年東京医科大学卒業。「美容医療はビジネス色が強すぎる」という業界の現状に疑問を抱き、「利益よりも倫理」「不要な施術は勧めない」という信念のもと、大手美容クリニック勤務を経て2021年に福岡市中央区(天神・大名地区)にてトータルスキンクリニックを開院。「誠実な対応・高度な技術・継続しやすい価格」を理念に掲げ、アップセル(高額な施術への誘導)を行わない、患者様本位の美容医療を提供している。